鎌倉彫後藤会













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No.20


No.19

2011年度鎌倉彫教授会創作展

2011年度鎌倉彫教授会創作展が4月29日(金)〜5月2日(月)鎌倉彫会館で行われました。
テーマは「木の実・草の実」です。
鎌倉彫後藤会140点の出品作品のうち、創作作品として特に優れた作品を9点選考いたしました。
                                   会長 後藤尚子




器「閃光より甦る」 渡邉和椙

直線と円の融合した新しい形の材料を前に、粘土でその形をいくつか変化させてみる。
テーマの実は以前にも心ひかれ、描き彫りました。

この度は被爆から65年を機に、あの荒野の中から甦った「梧」を再びと季を待ち梢で風音を立てるさやについた実を描き、材料は厳しい鋭角にカットしつつ彫り上げました。

塗りは深い墨色から金が研ぎ出され、器の形と相まって使う楽しみが浮かびます。



筥「野山の実」  木村幻水

野山のあげびは粗野でたくましいものですが、私は心癒されるようなほっこりとした“あけび”を選びました。

苦労して幾度も作図を施し、彫りも緊張の連続でしたが、作品と対話をする事で一体化し、あけびにさえ命が宿ったように感じた時は本当に感動しました。

心を込めてご指導くださった先生に感謝し、創作の喜びを経験できてとても幸せです。







ペーパーウエイト「谷間にて」  廣田梨方

松かさを写生していたら、その作りのおもしろさにどんどん引き込まれていきました。
そして平面の中でなく、立体の木地に彫ることに決めました。

松かさを写実的に彫り、残りをすっきりとした感じが「自分らしく」出来上がって、とてもうれしく感じます。



皿「ブラックベリー」  若尾円勝

「木の実・草の実」は身近にある植物でしたので、庭先にあるものを観察し何度もデッサンをしてみました。

それから木地に合わせてデザインをして、あっさり彫ろうとしました。
ブラックベリーは2センチ程の葡萄の様な房状の植物で、房に数十個の実をつけます。
色は最初は赤で熟すと黒へと変わっていきます。

彫りの題材として気に入っており、何時か彫りたいと思いながらデザインしました。
実の大きさからこの位のお皿にしてみました。







パネル「柊南天」  村松峰和

まだ寒い三月、黄色い六弁の花が咲き、後にブルーベリーの様な実になります。
又柊に似た緑の葉は、冬には紅褐色や黄色になり変化に富んだ木です。
玄関の脇にあり気づかずにいましたが、観察しているうちに作品にしたくなりました。

中心から葉と実が上下になりながら出てくる様子を二枚のパネルに彫りました。
塗りは黄色の小花を連想させてくれています。



変形楕円皿「ナツツバキ」 鴨下依和

そよそよと風にゆれているナツツバキ。

ぼんやり眺めていると、リズミカルに並ぶ実が目に飛び込み惹きつけられた。

「いま」「そこに」「ある」ナツツバキの実を「風景」として表現したいと思った。







会席盆「柊南天」 土居恵美方

まだ寒さが残る春の初めに黄色の可愛らしい小花をたくさんつけて垂れ下がる柊南天。
秋には紫黒色の実をつける。

「木の実・草の実」の題を見た時すぐに柊南天を思い浮かべ、図案にして彫りたいと思いました。

写生をして手持ちの木地に絵付けし、シンプルに彫りました。
きれいな色に仕上げていただき感謝しています。



角皿「山路」  出口和径

自宅近くの山路を愛犬と散歩中、アオキの実を見つけました。

まだ硬くて青い実、緑から赤へとグラデーションの美しい実、真赤な力強い実。
この実の色の変化は出せませんが、姿形の美しさを実を主体に表現しました。

上面を白、側面を濃茶で塗っていただきました。白の塗りによって光と陰が出て、スケッチのようになりました。







角皿「見上げてみれば〜足もとの秋」  片岡直方

見上げたイチョウの木に可愛くぶら下がる銀杏。
その向こうに広がるのは、初秋の美しい青空。

秋が深まると、その見上げた銀杏も足元の落葉にかくれんぼ。

実たちはその時その時の顔で、私たちに季節の表情を見せてくれます。




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